2010年頃から「断捨離」や「ときめき」という言葉や、2015年には「ミニマリスト」という言葉が流行語対象の候補にもなり、様々な「片付け術」が提唱されてきました。
今は100円均一でもオシャレな収納用品が低コストで購入出来たり、SNSで収納方法を発信する人が多くいるなど今はまさに片付けブームです。
しかし一方で、実際のご自身の生活の中でこんな経験をしたことがありませんか?
毎日家に帰って玄関の扉を開けると、散らかった部屋を見てゲンナリ・・・
突然の友人の自宅訪問に、焦って散らかった部屋を片付ける・・・
片付けが苦手、部屋が常に散らかっているような「片付けられない人」には実は共通している特徴があります。
ここではその特徴について見ていきたいと思います。
あなた自身いくつ当てはまるのか、ぜひチェックしてみて下さい。
片付けられない人に共通する7つの特徴
勿体ない精神がある
部屋が片付けられない人はまず物が多すぎています。
衣類や雑誌、請求書や化粧品、爪切りや判子、ダイエット用品…その理由には捨てるのが勿体ないという精神がある可能性があります。
「気に入って買った服だけど一度も着ていない…いつか着る時があるはずだからとっておこう」「高かったから勿体ない」「せっかくもらったものだから勿体ない」などどんな物に対しても勿体ない精神が働きます。
結局は使わずに目の触れない物置の奥に追いやられ物が増えていき、手当たり次第にしまい込む…の繰り返しで物で溢れた部屋になってしまいます。
物置等にしまいこんで一見片付いているかのように見えても、「視界に入る物をただ見えなくした」だけでは意味がありません。
私自身も勿体ない精神が強いタイプでつい物を増やしてしまう傾向にありましたが、「これを持っていて役に立つ日がくるのか?」という自分への問いかけや、「1年以上使わなかった→いらないもの→捨てる」という自分ルールを決めて捨てていく習慣をつけています。
捨てようか迷ったときには、自分なりの基準を決めて判断していくとスムーズに区別がつきますよ!
寂しがり屋
汚い部屋となる人には、自分が気づかない内に心の寂しさを物で埋めているという特徴があります。
実家から離れて一人暮らしをしている人、知らない土地で新生活を始めている人、良好な人間関係が築けていなくて心にぽっかり穴がある人、寂しがり屋の方はそれぞれだと思いますが、そのような方は単に片付けられないだけではなく、ゴミさえも溜め込み、物に囲まれて心を満たしています。
私も一人暮らしの経験があり、使いもしない物を部屋に置いたり飾ったりしたことがあります。「自分はひとりではない」と錯覚をつくるためだったんですね。家の中にいるだけでは心が満たされない!と思い立ち、積極的に人と関われるようなコミュニティに参加したり、自転車で知らない地を散歩して新しく発見を見つけたり。
そうやって自分に合うやり方で「寂しさ」を埋めていくと自然に部屋からものが減っていきました。
浪費家
「安い」「無料」「限定」この三拍子に弱い人は片付けられない人の最も典型的な特徴です。
そもそもなぜ物が増えるのか。
セールで買った物、無料でもらった物、限定品だから買った物、「無料」や「セール」という言葉が大好きで、安くなっていると購入のハードルが低くなりつい買ってしまうのです。
好きな化粧品ブランドの「○○プロデュース限定デザイン」や「季節限定」のコフレ、「今だけ一枚500円均一!」のタオルセールや残り1つの在庫など、「限定」や「セール」、「最後の一つ」などを目にすると、「もはや買わない方が損!」という考えが働きつい購入してしまったことはないですか?
家に帰って買った商品を手によく考えてみると、「そこまで欲しくなかったのに…」「同じ物を持っていたのに安さや限定に釣られて買ってしまった…」という経験が多い方は片づけられない人に当てはまっているかもしれません。
私も外出先でセールや限定品を見てしまうとつい買ってしまう性格です。
そのため商品を手に取った瞬間、「購入した後の自分」を想像して抑制するようにしています。
「これを買って帰ったら、後で多分後悔するだろう」
と自分像を想像するだけで、冷静な判断が出来るようになり無駄買いがかなり減りました。
時間にルーズ
部屋を片付けられない、いい加減な性格の為、外出前も「何分前から時間をさかのぼって準備をすればいいか」を考えず、「ちょっとぐらい遅れてもいっか!」とリーズな考えが働きます。
待ち合わせに遅刻することは日常茶飯事ではないでしょうか。
また、計画性も無く物をしまい込んでしまうので、しまった場所が分からなくなり「あれ?この前買った服着ていきたいのにどこにしまったっけ?」というように、いざ使用しようとした時に、計画性も無くしまい込んだことにより収納場所が分からず探すのに無駄な時間をさいてしまいます。
その結果、遅刻の原因となり時間にルーズになってしまいます。
部屋だけでなく、バックや財布、ポーチの中までもぐちゃぐちゃのため、持ち物の管理が出来きず忘れ物が多いことも特徴です。
私自身、友人との待ち合わせに遅刻した時の原因は、まさに「どこに物があるか分からない」状態から外出に必要な服やアクセサリーなど探すため、遅刻に繋がってしまっていました。
そのため、「前日に準備しておく」だけで、必要な物を揃えるまでにものが片付いていき、外出前の無駄な時間もなくなりました。
多趣味
物を捨てられない人は、好奇心旺盛で新しい物好きの可能性が高いです。
そのため、様々なことに興味を持ち、趣味が増えていきそれに関する物がどんどん増えていってしまいます。
漫画を読むことが好きなら部屋に漫画が増え、楽器が好きなら楽器が増えていきます。
部屋の中にある収納スペースの広さを上回るほど趣味の物であふれかえってしまいます。
若い頃の私は洋服を買うことが好きで、クローゼットに並んだ色とりどりの洋服を見て自己満悦していました。
しかし、ひとつひとつを手に取って「ときめくもの」かどうか自分の心に問いかけると「好き」と思えるアイテムはそう多くありませんでした。
そのように、「趣味の物だから全部とっておかないといけない」という固定概念から抜け出し、自分なりの物差しを基準に断捨離するといいですね。
貯金がない
部屋が片付けられるかどうかはパーソナリティの問題であり、一見貯金とは無関係であると感じると思いますが、部屋が汚い人、片付けが得意でない人はお金を失う行動をとらざるを得ないのです。
部屋が散らかっているとどこに何があるか分からないため、必要な時に、必要な物を使えず既に持っている物を再び買ってしまいます。
お金が貯まらない人の冷蔵庫や収納棚には使いかけの調味料や同じ食材が多くある、耳かきや爪切り等の同じ日用品が複数あり明確な無駄遣いをしていることが分かります。
また「こんな部屋にしたい」など理想像を持っていないため、お金に対しても目的の設定が持てず貯金できない傾向にあります。
私の場合、「何のためにお金を貯めるのか」という目標を設定することで、ものを購入するときにその目標があたまをよぎり、自然と節約が出来ました。
「これを買ったら目標から一歩遠ざかる気がする」と、もの買うことに対してあえて自己嫌悪の気持ちを持つことでお金を使うことが減りました。
また、あらかじめ「自分が何をもっているか」を確認しておくことで、外出時に「あれ家にあったけ?いちよう買っておこう」など同じ物を重複して購入してしまう無駄買いを防ぐことが出来るようになりました。
必然と部屋を掃除して何を持っているかを確認することになるため、部屋を片付けることになりおすすめですよ。
物事を先延ばしにしがち
雑多に散らかった部屋を見て、「今日休みだし一気に片付けよう!」とふと思い立つ経験ありませんか?
もちろんそのやり方できれいな部屋を保つ人はいると思いますが、だんだんと汚い部屋になっていく過程を目の当たりに「仕事で疲れているし今度の休日になったらやろう」など、物事を先延ばしにして一気に片付けようとしていませんか?
「週末になったら掃除しよう」「時間が出来たらやろう」など何かといいわけをつけがちですが、恐らくその時間は一向に訪れないでしょう。
仕事でも、締め切り近くになっている書類の提出などを焦ってやりミスが多くなるなどの傾向があります。
しかし、思い立った時にやること、思った時に始めること、それが片付けを成功させるために必要なことなのです。
分かりやすい例で、私も経験したことがあるダイエット。
「明日からしよう!」と思ってやるダイエットはいつも失敗に終わりました。
片付けも一緒です。
「明日から」の気持ちを持たないように意識するだけで目の前のものを一つでも片付けようという気持ちになります。
まとめ
以上、今回は片付けられない人の特徴を7つご紹介しました。
あなたはいくつ当てはまりましたか?
ものを減らせば部屋がきれいになり、精神面にもいい影響が出ることに繋がり循環がよくなります。
まずは「ものを減らす」ために欲しいものを我慢してみたり、小さな事で自分に出来ることから始めて見ましょう。きっと何かしら心の変化が現れ、自分の世界観が変わる大きな事に繋がっていくかもしれませんよ。







